切れすぎ注意!モーラナイフ「カンスボルハンティング」は万能狩猟ナイフだった

切れすぎ注意!モーラナイフ「カンスボルハンティング」は万能狩猟ナイフだった

画像参照:モーラナイフ カンスボルハンティング

「モーラナイフが実用的で人気なのは知っている。タフなガーバーグもいいが、もっと切れ味や獲物解体のしやすさを重視したい」 そんな実用性を突き詰めるハンターが、注目するのが「カンスボルハンティング」ではないでしょうか。

実はカンスボルは、モーラナイフのラインナップの中で「タフなガーバーグ」と「軽いコンパニオン」の間を取るような性能を持たせたユニークなブレードのナイフです。 

ただ、そのユニークな刃の構造や、ガーバーグとの明確な違いを理解せずに選んでしまうと、ミスマッチに繋がるかもしれません。 

そこで今回は、狩猟ナイフの専門家の視点から、カンスボルハンティングがなぜ「狩猟・解体に強い」と言われるのか、その秘密とガーバーグとの使い分けについて徹底的に紹介します。

モーラナイフ「カンスボルハンティング」が狩猟・解体に強い3つの理由

モーラナイフ「カンスボルハンティング」が狩猟・解体に強い3つの理由

画像参照:モーラナイフ カンスボルハンティング

モーラナイフの「カンスボルハンティング」は、その優れた性能バランスから、キャンプ用途だけでなく、本格的な狩猟や獲物の解体作業においても高い評価を受けているナイフです。

特に狩猟での獲物解体でカンスボルが真価を発揮する理由は以下の3点にあります。

① 繊細な切り込みができる薄刃設計

カンスボルハンティングのブレード(刃)は、モーラナイフの中でも比較的薄く設計されており、獲物の皮を剥いだり、肉を切り分けたりする際に、ストレスなく繊細な作業ができます。

② ステンレス刃で錆びに強い

カンスボルハンティングはステンレススチール製のブレードを採用しています。狩猟や解体作業では、水や血液、脂などに触れる機会が多くなるので、カーボンスチール(炭素鋼)製のナイフだと錆びによる腐食に注意する必要がありますが、ステンレス刃であれば錆びにくく、衛生面でも安心して使用できます。

③ 滑りにくい樽型グリップ

カンスボルハンティングのハンドルは、わずかに膨らみを持たせた樽型の形状をしており、手にしっかりとフィットします。この形状と、ハンドル素材に施された適度な滑り止め加工により、獲物の解体で手袋が濡れたり、血液や脂で手が滑りやすくなったりする状況でも、ナイフをしっかりとホールドできます。

モーラナイフ「ガーバーグ」と比べた「カンスボルハンティング」のポジション

モーラナイフ「ガーバーグ」と比べた「カンスボルハンティング」のポジション

画像参照:モーラナイフ ガーバーグ ブラックブレード STD(C) ダーラレッドエディション

モーラナイフのラインナップの中で、カンスボルハンティングがどのような位置づけにあるのかを理解するには、同社のフラッグシップモデルである「ガーバーグ(Garberg)」との比較が分かりやすいでしょう。

切れ味と剛性・取り回しやすさを兼ねたバランスタイプ

カンスボルハンティングは、切れ味の鋭さと取り回しやすさを重視しつつ、ある程度の剛性も兼ね備えた、まさに「バランスタイプ」のナイフです。

ブレード構造

  • カンスボルハンティング:ブレードの根元から先端にかけて厚みが変化する「プロファイルグラインド」を採用。先端は薄く鋭利で、切断能力と軽快な取り回しに優れています。
  • ガーバーグ:全体的に厚みのある「フルタング」構造で、圧倒的な剛性と耐久性を誇りますが、その分、解体などの繊細な作業ではカンスボルに軍配が上がります。

グリップ構造

  • カンスボルハンティング:軽さと操作性を両立したデザインで、長時間の作業でも疲れにくい設計です。
  • ガーバーグ:より堅牢で厚みのあるグリップは、バトニングなどの強い力をかける作業に向いていますが、細かい作業には大ぶりに感じるかもしれません。

カンスボルハンティングは、狩猟肉の解体、調理、ブッシュクラフトにおける細かい作業など、幅広い用途で「使いやすい」と感じられる万能性を備えています。

モーラナイフ「カンスボルハンティング」の注意点2つ

万能なカンスボルハンティングですが、購入前に知っておくべき注意点も存在します。

ファイヤースターター非対応

カンスボルハンティングは、通常のカンスボルと違い、ブレードのスパイン(背)部分は解体作業等でスムーズなナイフワークを実現するためにエッジが立っていない仕様になっています。ファイヤースターターを使用することはできませんのでご注意ください。

もし着火具として使用したい場合は、ガーバーグなどの他のモデルを検討するか、別途専用のストライカーやファイヤースターターを用意する必要があります。

フルタング構造ではないため、薪割りは△

カンスボルは、ブレードがハンドル後端まで貫通していない「プロファイルグラインド」で、「ハーフタング」や「スティックタング」構造に近い設計です。

ブレード全体がハンドルに囲まれたフルタング構造ではないため、ナイフの背を叩いて薪を割るバトニングといった、ブレードに大きな負荷がかかる作業にはあまり適してはいません。

まとめ

まとめ

画像参照:モーラナイフ カンスボルハンティング

モーラナイフ「カンスボルハンティング」は、その薄刃設計による優れた切断能力、ステンレス刃による高い耐食性、そして樽型グリップによる確実なホールド性を兼ね備えた、まさに「万能狩猟ナイフ」と呼べる一本です。

フルタングのガーバーグが最強の剛性を備えたナイフであるのに対し、カンスボルハンティングは、切れ味と取り回しやすさに振り切ったポジションです。

解体から調理、細かいブッシュクラフトまで、幅広いアウトドアシーンで活躍するナイフを探しているなら、カンスボルハンティングが最有力な選択肢になるのではないでしょうか。

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