狩猟ナイフ1本目にモーラナイフ「コンパニオン」がおすすめな3つの理由

狩猟ナイフ1本目にモーラナイフ「コンパニオン」がおすすめな3つの理由

初めての狩猟ナイフにモーラナイフのコンパニオンが人気のようだけど、本当に獲物の解体に使えるのでしょうか?

実は、2,000円〜3,000円台というリーズナブルな価格からは想像もつかないかもしれませんが、「コンパニオン」は多くのハンターが信頼を寄せる、実用的なユーティリティナイフです。

ハンターによっては、コンパニオン1本で獲物の止め刺しや血抜き、解体までこなす人もいるほど汎用性が高いナイフです。

そこで今回は「コンパニオン」が、なぜ実用性重視のハンターに選ばれるのか、コンパニオンとよく比較されるヘビービューティとの違いについて紹介します。

モーラナイフ「コンパニオン」が狩猟ナイフ1本目におすすめな理由

モーラナイフ「コンパニオン」が狩猟ナイフ1本目におすすめな理由

画像参照:モーラナイフ コンパニオン(S)

モーラナイフ「コンパニオン」は、コストパフォーマンス、実用的な性能、メンテナンスの容易さの3点から、狩猟ナイフの最初の一本として最適です。

  • 安価でタフに使える:2,000円〜3,000円台というお手頃の価格で、山中で紛失してしまったとしても心理的な負担が小さく済みます。
  • 解体作業に適した薄刃:刃厚約2.5mmの薄い刃は、獲物の皮剥ぎや筋切りなど、繊細な解体作業に優れています。
  • 手入れが簡単:ステンレスモデルを選べば、血液や脂によるサビに強く、使用後の手入れが簡単です。

実用性を最優先するハンターにとって、失くすことを恐れず高水準な基本性能を持つコンパニオンは、まさに理想的な「最初の一本」です。

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モーラナイフ「コンパニオン」狩猟ナイフに適した3つの特徴

モーラナイフ「コンパニオン」狩猟ナイフに適した3つの特徴

画像参照:モーラナイフ コンパニオン(S)

① 研ぎやすく鋭い「スカンジグラインド」

コンパニオンの最大の特徴は、ブレード(刃)の部分に「スカンジグラインド」を採用しており、ブレードの途中から刃先にかけて、フラットに研ぎ落とされた刃の形状をしています。

そのため、刃先が鋭角で鋭く、木材や食材、そして獲物の皮や肉でもスムーズに切ることができます。

また、メンテナンスも非常に簡単で、刃を研ぐ際には、砥石にブレード全体をベタっと当てながら研ぐだけで、楽に切れ味を蘇らせることができます。

鋭い切れ味とメンテナンスの容易さを両立するスカンジグラインドのブレードが、コンパニオンが「実用的なナイフ」と呼ばれる特徴の一つです。

② 用途で選べる「ステンレス」と「カーボン」の鋼材

コンパニオンは、同じ形状でもブレードの鋼材を「ステンレススチール」と「カーボンスチール(炭素鋼)」の2種類から選べ、ハンター自身の使い方やメンテナンスの習熟度に合わせて、最適なモデルを選択することができます。

狩猟では獲物の血液や内臓、雨や川の水など、ナイフの錆びにつながる要因が無数にあります。ステンレス製であれば、使用後にさっと拭くだけでも錆の発生を大幅に抑えられ、衛生管理が簡単です。 

一方、カーボンスチールは、ステンレスに比べて研ぎやすいのが特徴です。切れ味の鋭さを極限まで求めるベテランや、こまめな手入れをいとわない方には、カーボン製がいいでしょう。

初めての狩猟ナイフで、特に解体作業後の手入れに不安がある人には、錆びによるナイフの劣化や衛生面のリスクを最小限に抑えられる「ステンレススチール」モデルをおすすめします。

③ 濡れても滑りにくい「ラバーグリップ」

コンパニオンのグリップは、TPEラバー素材でコーティングされており、手に吸い付くような握り心地でナイフワークをサポートしてくれます。雨などで濡れた手や、皮手袋越しでもナイフが手の中で滑るのを軽減できるのが特徴です。

伝統的な木製ハンドルのナイフも魅力的ですが、実用性、特に解体作業での安全性を重視するならば、ラバーグリップに勝るものはありません。

また、コンパニオンのハンドルは、力を入れやすい樽型をベースにしたデザインで、長時間の作業でも手が疲れにくいよう設計されています。

モーラナイフ「コンパニオン」と「ヘビービューティ」の違い

コンパニオンシリーズを検討する際、多くの人が「コンパニオン ヘビーデューティー(Heavy Duty)」との違いに悩みます。どちらも非常に人気がありますが、それぞれの特徴を押さえて自分に合ったナイフを選びましょう。

コンパニオン

コンパニオン

画像参照:モーラナイフ コンパニオン(S)

スタンダードなコンパニオンは、「繊細な作業」と「携帯性」を重視したモデルです。

最大の特徴は、刃の厚さが約2.5mm(ステンレスモデル)と比較的「薄い」ことです。この薄さが、狩猟における皮剥ぎ、肉の筋切りといった、精密さが求められる作業で優れた操作性を生み出します。

獲物の解体作業がメインであれば、このスタンダードモデルの薄さが大きなメリットとなります。軽量で取り回しが良いため、腰に下げていても負担になりません。

ただし、この薄さゆえに、硬い木を割る「バトニング」のような高負荷な作業には向いていません。スタンダードコンパニオンは、あくまで「切る」ことを主目的としたナイフです。

ヘビービューティ

ヘビービューティ

画像参照:モーラナイフ コンパニオン ヘビーデューティー ステンレス

コンパニオン ヘビーデューティーは、その名の通り「高負荷な作業」に対応するために設計された、頑丈なモデルです。

最大の特徴は、刃の厚さが約3.2mmあることです。スタンダードモデルの約1.3倍の厚みがあり、ブレード全体の強度が格段に向上しています。これにより、ナイフの背を叩いて木を割るバトニングや、藪払いにも耐えうるタフさを備えています。

狩猟だけでなく、ブッシュクラフトなど、一本のナイフで様々な作業をこなしたい場合に最適です。ただし、刃が厚い分、繊細な作業はスタンダードモデルに比べると劣ります。

おすすめの使い分け方

どちらを選ぶべきかは、ハンター自身が「狩猟ナイフとして何を一番に求めるか」で決まります。

もし、あなたのナイフの主な用途が「獲物の解体」など、軽さや繊細な操作性を重視するならば「スタンダード コンパニオン」(特にステンレス)が最適です。薄い刃が解体作業をスムーズに進めてくれます。

一方で、狩猟現場で獲物の解体も行いつつ、休憩場所の設営でバトニングや藪払いも一本でこなしたいという汎用性と安心感を求めるならば、「コンパニオン ヘビーデューティー」がおすすめです。

現場での獲物解体にも丁度いいモーラナイフ「コンパニオン」

現場での獲物解体にも丁度いいモーラナイフ「コンパニオン」

画像参照:モーラナイフ コンパニオン(S)

アウトドアナイフとして有名なコンパニオンが、なぜ「狩猟ナイフ」としても評価されるのか。その理由は、獲物の解体作業において大きすぎず、小さすぎない「丁度いい」バランスを備えているからです。

ちょうどいい大きさと刃渡り

コンパニオンの刃渡り(刃の長さ)は約10.4cmです。これは、狩猟における獲物の解体作業において、非常に扱いやすいサイズと言えます。

ナイフが長すぎると、獲物の解体で関節を外す作業や、内臓を傷つけずに皮を剥ぐ作業での取り回しが悪くなります。逆に短すぎると、大きな筋肉のブロックを切り分ける際にストロークが足りず、何度も刃を入れる必要があり非効率になってしまいます。

刃渡り約10cmというサイズは、ナイフの先端をコントロールしやすく、繊細な作業も大胆なカットもある程度こなせる絶妙な長さです。

切れ味充分

前述の通り、スタンダードコンパニオンの刃厚約2.5mmという「薄さ」は、解体作業において大きなメリットとなります。

コンパニオンの薄い刃は、皮と肉の間にスムーズに滑り込み、余計な肉をつけずに皮を剥ぐことが可能です。また、肉をスライスする際も、抵抗が少なく綺麗な切断面で切り分けることができます。

ハードなブッシュクラフト性能を求めない限り、狩猟の「解体」という目的に関しては、コンパニオンの切れ味と薄さは十分なほどの実用性を備えています。

まとめ

切れ味充分

画像参照:モーラナイフ コンパニオン(S)

モーラナイフ「コンパニオン」は、高いコストパフォーマンスと狩猟での実用性を兼ね備えた人気のユーティリティナイフです。

狩猟ナイフの1本目で悩んでいるハンターには特におすすめ。低価格なので、もし現場で紛失してしまっても精神的・金銭的なダメージは最小限で済みます。

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