
狩猟免許を取得したばかりの方や、これから始める予定の方にとって、「双眼鏡選び」は意外と悩ましいポイントです。
倍率やレンズ径、防水性などスペックが多すぎて、何を基準に選べばいいのか分からない。そんな声も少なくありません。
この記事では、狩猟に適した双眼鏡の選び方を、初心者にもわかりやすく解説します。ぜひ参考にしてください。
なぜ狩猟に双眼鏡が必要なのか?
双眼鏡は、獲物の発見だけでなく、距離感の把握や周囲の安全確認にも役立ちます。肉眼では見落としがちな動きや地形の変化を、遠距離から素早く察知できるため、判断力と安全性が大きく向上します。
猟銃の射程と双眼鏡の役割の違い
猟銃の射程は限られており、遠くの獲物を撃つことはできません。双眼鏡は「見るための道具」として、射程外の獲物を確認し、接近の判断材料にする役割を担います。
狩猟の精度と安全性の向上
双眼鏡を使うことで、獲物の種類や動き、周囲の状況を正確に把握でき、誤射や危険な接近を防ぐことが可能になります。特に鳥猟や忍び猟では、視認性が成果に直結します。
狩猟用双眼鏡の選び方|失敗しないための5つのポイント

ここでは、狩猟に適した双眼鏡を選ぶための5つのポイント(倍率・口径・視野・防水性・サイズ)をわかりやすく解説します。狩猟スタイルや使用環境に合ったモデルを選ぶことで、獲物の発見力と安全性が大きく向上します。
倍率
狩猟では8〜10倍が基本とされています。高倍率すぎると手ブレが起きやすく、視野が狭くなります。10倍は遠距離確認に、8倍は広い視野での探索に向いています。
対物レンズ径
レンズ径は30〜42mmが目安です。口径が大きいほど明るく見えますが、重くなります。忍び猟なら軽量な30mm台、流し猟なら明るさ重視の40mm台がおすすめです。
実視界・見掛け視界
広い視界は獲物の動きを捉えやすく、6〜7度以上の実視界が理想です。見掛け視界は60度以上あると快適です。
防水・防曇性能
雨や湿気の多い環境では、完全防水・窒素充填による防曇機能付きが安心です。曇りや水滴で視界が遮られると、判断ミスにつながります。
重量・サイズ
長時間の携行を考えると、500g以下の軽量モデルが理想です。首から下げても負担にならず、素早く構えられます。
狩猟でおすすめの双眼鏡モデル「KONUS」
狩猟スタイルによって、求められる双眼鏡の性能は異なります。ここでは代表的なスタイル別に、使いやすく信頼性の高いモデルを紹介します。
KONUS レンジファインダー EVO1200 6×25

対象物までの距離を正確に測れる「距離計(レンジファインダー)」です。対象動物との距離を把握したい場面で活躍します。
【主な仕様】
倍率:6倍ズーム
レンズ径:25mm(明るくクリアな視界)
測定距離:5m〜1200mまで対応
【モード切替】
通常モード
天候不良モード(霧や雨でも測定しやすい)
ハンティングモード(動物の背後の背景を優先して測定)
表示切替:メートル/ヤードの単位変更可能
重量:158g(軽量で持ち運びやすい)
【付属品】
電池
ストラップ
専用ソフトケース
英語説明書
【ポイント】
軽量コンパクトで持ち運びに便利
多機能で天候や用途に応じた測定が可能
初心者からプロまで幅広く対応
KONUS 双眼鏡(7倍または10倍)

遠くの動物を拡大して観察できる「双眼鏡」です。登山、野鳥観察、スポーツ観戦、防災用などに最適です。
【主な仕様】
倍率:7倍または10倍(選択式)
レンズ径:50mm(明るく広い視野)
フォーカス調整:なし(ピント合わせ不要で簡単)
製造国:イタリア製(KONUS社)
【付属品】
ソフトケース
ストラップ
レンズキャップ
英語説明書
【注意点】
写真にあるミラーコート(レンズの反射防止加工)は、今回の入荷品には付いていません。
【ポイント】
ピント調整不要で初心者にも扱いやすい
7倍は広範囲観察向け、10倍は細部観察向け
防災備品やアウトドア用としても人気
双眼鏡の使い方とメンテナンス方法

双眼鏡は、正しく使い、丁寧に手入れすることで性能を最大限に発揮します。特に狩猟では、構え方ひとつで視界の安定性が変わり、レンズの曇りや汚れが判断ミスにつながることもあります。
ここでは、使い方やメンテナンス方法について解説します。
正しい構え方・視界調整・ピント合わせのコツ
安定した視界を得るためには、構え方が重要です。
- 両肘を体に密着させる:腕のブレを防ぎ、視界が安定。
 - 接眼レンズを眉骨に軽く当てる:自然な位置で視野がズレにくくなる。
 - 視線をロックしたまま双眼鏡を差し入れる:見たい対象を逃さず捉えられる。
 
ピント調整は、中央のフォーカスダイヤルと視度調整リング(右目側)を使って、左右の目に合わせて調整しましょう。
レンズの手入れ・曇り対策・保管方法
レンズの汚れや曇りは、視認性を大きく下げます。以下の手順で清潔に保ちましょう。
- ブロワーでホコリを飛ばす:レンズに傷をつけないよう、まずは空気で除去。
 - 専用クロスで優しく拭く:乾いた柔らかい布で、円を描くように拭く。
 - 湿気対策には乾燥剤を活用:保管ケースに乾燥剤を入れて湿気を防止。
 - 使用後はレンズキャップを忘れずに:傷や汚れの予防に効果的。
 
長く使うためのメンテナンスと注意点
双眼鏡は精密機器です。長持ちさせるためには、以下の点に注意しましょう。
- 防水モデルでも水洗いは避ける:内部に水が入ると故障の原因。
 - 硬い布やティッシュは使用しない:レンズに細かい傷がつく可能性があり。
 - 定期的にピントと視度の確認を:ズレたまま使うと目が疲れやすい。
 
双眼鏡で大切なのは「使いっぱなしにしないこと」です。視界の質が、判断力と安全性に直結することになるので、常にメンテナンスは心がけましょう。
まとめ
狩猟に適した双眼鏡は、倍率・視野・防水性・軽さのバランスが重要です。用途に合ったモデルを選ぶことで、獲物の発見力と安全性が大きく向上します。
さらに、正しい使い方とメンテナンスを知ることで、長く快適に使える道具になります。
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