【罠猟とは?】罠の種類・ポイント・必要な免許と試験の概要を解説!【罠猟経験者が語る】

 

「罠猟に興味があるけど、どんなものなのかわからない」

「狩猟免許と罠猟免許って何が違うの?」

 

そんな疑問を抱えた方に向けて解説させていただきます。

 

狩猟業界では必要な書類や制約が多く、知識や技能など覚えることが非常に多いです。申請を忘れてしまったが故に、猟に出られるのが来年になってしまったということも耳にします。

 

そこでこの記事では、罠猟とはどういったものであるか、罠猟免許を取得するにはどういった書類や流れで受験するのかについてご紹介。

 

経験者ならではの視点でポイントも解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

罠猟とは、主に害獣対策で活用する罠を使用した猟のこと

罠猟は何種類もある罠から獲物に適切な罠を選び、場所を選定して仕掛け猟をする方法です。

 

免許が必要、罠の種類を理解して用意する必要があるなど少しのハードルがありますが、作物の被害をおさえたり、ジビエを調理していただいたりと魅力のある猟になります。

 

罠猟は「野生動物との知恵比べ」と言われるくらい”心理戦”が繰り広げられる猟です。そのため、出没位置や動物の習性、どういったものに警戒心を持つかまで理解した上で行う猟であり、知識と技術が合わさって初めて成功する猟なんです。

 

罠の種類は大きく4つ

くくり罠

 

くくり罠は、獲物の通り道に仕掛けて捕獲する方法で、足に「くくり(ワイヤー)」がかかるようにする罠です。イノシシから鹿まで様々な大きさの獲物をとらえることができます。

 

罠の中でもリーズナブルに使えることが特徴的で、中には自作する人も。構造さえ理解してしまえば使いやすい罠です。

 

細かく言うとくくり罠の中にも「ねじりバネ式」、「引きバネ式」、「押しバネ式」などの種類があります。

はこ罠

 

はこ罠は、檻に誘い込んで捕獲する方法で、タヌキやイノシシなどの獲物を捕まえるための罠。大型で頑丈なものであれば、クマを捕獲する為にも使われます。

 

大きく「踏み板式罠」、「餌吊り下げ式罠」などがあり、トリガーとなる行動により箱の入り口が閉まる仕組みのものになります。

はこおとし

はこおとしは入り口をあえて小さくすることで、狭いところに潜り込む習性がある動物などを捕獲できるようにしている罠で、一般的に小型の動物や鳥類を捕獲する時に使われる罠になります。

 

中に入った獲物の上から天井を降らせるような形ですが、「さん」という出っ張りで天井を止めて、獲物を傷つけないようにする必要があります。

囲い罠

その名の通り獲物を囲むようにネットを張る罠で、蜘蛛の巣のように入って獲物を逃しません。基本的にはウリ坊やイノシシなどを捕獲する時に使用します。

 

入る時は下から潜って入れるけれど、出ようとすると網が邪魔をする仕組みの罠になっています。

 

罠猟の流れ

罠猟は大きく6つのステップで行います。

  1. 情報収集
  2. 見切り(仕掛ける場所を決める)
  3. 罠の設置
  4. 見回り(罠の確認)
  5. トドメ刺し
  6. 解体 or 運び出し

 

罠猟を行うポイント

罠猟を行うにあたり、ポイントは大きく二つ。「毎日確認を行う」ことと、「経験を積んで罠を仕掛ける」こと。

罠は毎日確認が必須

罠を設置した場合、毎日の確認が必要です。獲物がかかっているかという意味合いはもちろんですが、確認を怠り、死後数日の鹿が見つかった場合には法令違反にあたる場合もあります。

 

また、ジビエとしていただく場合も重要で、動物はストレスにより肉の旨味成分を壊してしまいます。人道的な面や、食事面からも毎日の確認を行うようにしましょう。

長年の経験が必要

罠猟を成功させるには、長年の経験が必要です。例えばくくり罠の場合は、獣が通る道を把握した上で罠を仕掛け、そのポイントを獣が踏まなければなりません。そのためには獣がどこを通るのかという情報を日々集めたり、時には獣道にあえて、跨ぐ必要がある大木を置いて獣が踏む位置を操ったりするなどの地道な研究が必要です。

 

注意点:罠猟には罠猟免許が必要

狩猟免許には大きく以下の4種類があります。

  1. 網猟
  2. 罠猟
  3. 第1種銃猟(装薬銃及び空気銃)
  4. 第2種銃猟(空気銃のみ)

 

今回紹介するのは、この中の「わな猟」について。網・罠猟は18歳以上の方であれば受験することができます。(銃猟は20歳以上)

申請に必要な書類と流れ

必要書類

狩猟免許取得に必要な書類は以下の通り。

  • 狩猟免許申請書
  • 猟銃・空気銃所持許可証の写し(既に取得している人のみ)
  • 写真(縦3cm×横2.4cm)
  • 狩猟免許申請手数料(1種類につき5.200円、2種類同時に申請するなら10,400円)
  • 返信用封筒(都道府県によって不要な場合あり)

 

上記の書類と手数料をお住まいの都道府県に提出します。

 

受験から実際の猟までの流れ

ざっくりとした流れは以下の通り。

  1. 狩猟免許試験の申請
  2. 予備講習の受講
  3. 狩猟免許の受験→免許取得
  4. 狩猟者登録(都道府県に申請)
  5. 入林承認申請
  6. 狩猟へ

 

前提となる免許試験では、どういった内容のものがあるのでしょうか?次の項目で紹介します。

 

罠猟免許試験の概要:3つの試験

罠猟免許には大きく3つの試験があります。

  1. 知識試験
  2. 適正試験
  3. 技能試験

 

一つひとつ細かく見ていきましょう。

※今回掲載しているものは罠猟免許に限ったものです。銃猟免許では追加の試験があります。

知識試験

問題数 30問
制限時間 90分
合格基準 正解率70%以上

 

基本的に「猟銃免許試験例題集」から出題されます。イメージ的には運転免許の試験ですね。

適正試験

視力 両眼0.5以上
聴力 10メートルの距離で90dbの音が聞こえる

(90db:犬の鳴き声、人の怒鳴り声くらい)

運動能力 四肢の屈伸、挙手、手指の運動等

 

技能試験

合格基準 70%以上
試験内容 鳥獣の判別

猟具の取り扱い

 

減点法の採点方式で、極力ミスを減らすことが大切です。

 

書籍や動画だけでは勉強し切れない部分があるため、「狩猟免許(初心者)講習会」に参加することをオススメします。

 

まとめ

今回は狩猟の中でも「罠猟」について紹介しました。今回の記事のポイントは以下の通り。

  • 罠猟とは、罠を使用し害獣を捕獲する方法
  • 大きく4つの罠(くくり罠・はこ罠・はこおとし・囲い罠)がある
  • 罠は長年の経験と、毎日の確認が必要
  • 狩猟免許には3つの試験(知識・適正・技能)があり、初心者講習は受けた方が良い

 

私たち「シューティングサプライ」では、罠猟に限らず猟に関するご相談を受け付けております。また、新品・中古銃の取り扱いもございますので、銃猟を初めてみたい方もお気軽にご相談ください!

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