ライフル銃の実包(カートリッジ)基本のキ!

皆様こんにちは!

シューティングサプライ わたなべです。

 

 

ライフル銃の実包(カートリッジ)

今回はライフル銃で使用するライフル実包(カートリッジ)について書きます。

散弾実包と違って、凄い膨大な数のライフル実包があります。

大多数は日本に入ってきてないと思います。それくらい日本では一部のライフル実包(カートリッジ)しか流通してないんです。

たとえ流通していたとしても、撃てる銃がないと話にならないので然りですね。

散弾実包ですと、番径さえ合っていれば薬室長に余裕のある散弾銃なら3インチ・2.75インチ両方発射可能ですが、ライフル実包はそうもいきません。

たとえば、下記で紹介する「308Win」を発射できる銃で、「243Win」を発射できるかというと、無理です。

※マザーケースが一緒でネックアップ・ダウンさせても、ショルダーも変わってきますしそもそも弾頭直径が異なるので非常に危険です。

散弾実包の概念は一度忘れてください(笑)

 

今回は基本のキとしてあまり詳しくは書かず、この回は簡単な特徴やこんな用途にお勧めといった感じとします。

反響があれば、もう少し詳しく書こうかなと思います(笑)

日本で既成実包として手に入るものを主体にいきます。

狩猟や有害駆除で使用できるサイズを紹介しますので、あまりに小さい・大きいは割愛します。

文中に出てくる弾頭の重量や弾速はフェデラルの銅弾既成装弾のスペックを記入してます。

それではいってみましょう!

 

 

6mm(.243”)口径

243Winthester

日本国内で狩猟・有害駆除を行う際にライフル銃で発射できる最小口径の6㎜実包でポピュラーな243ウィンチェスターです。

薬莢は下記で紹介する308ウィンチェスターをベースにネックダウン(弾頭が刺さるネック部と呼ばれる部位を縮める作業のこと、反対に広げることをネックアップといいます)したカートリッジとなります。

85gr弾頭を3200fpsと、高速で飛ばします。

85grと軽い為、反動が少なく非常に撃ちやすい弾と言えるでしょう。

軽い分、横風の影響を受けやすい、遠距離になると半矢になりやすい(頭か首に命中が必須)となります。

概ね300mくらいの距離をゲームで、兎にも角にも反動を抑えたい、といった方はお勧めです!

国内で6㎜口径で既成実包となると、この243ウィンチェスターしかないです(T_T)

 

他には6㎜BR・6㎜PPC・243WSSMを使われている方いらっしゃいます(ハンドロード必須)

6.8mm(.270”)口径

270Winthester

6mm以上の口径で、.270”の直径のサイズの弾頭を使うカートリッジです。

.270”と7mmは同じ、といった考えの方もいらっしゃいますが、厳密には違います。

薬莢はこれも下記で紹介する30-06SPFG(スプリングフィールド)をベースにネックダウンしたカートリッジとなります。

130grの弾頭を3070ftsで飛ばします。

30-06よりも低伸性(真っすぐ飛ぶ力)に優れている為、30-06ではなくあえて270ウィンチェスターを使ってる方も結構多いです。

30-06よりも反動を抑え、かつ30-06並みのパワーを、という方に良いかと思います。

 

他には270WSM・270Weatherby Magnumを使われている方いらっしゃいます。(ハンドロード必須)

7㎜(.284”)口径

7㎜Remington Magnum

7㎜といえばこれ、といった感じの日本ではポピュラーな実包です。

薬莢はあまり馴染みのない、375H&H(ホーランド&ホーランド)をベースに作られたケースとなります。

140grの弾頭を3150fpsで飛ばしますので、かなりの高速実包と言えます。

こちらも他のマグナム実包から比べ低伸性に優れているので、通好みの弾とも言えます。

7㎜を使用するライフルで日本で流通しているのはほとんど7㎜レミントンマグナムを使用するライフルかと思います。

遠距離にてなるべくドロップを抑えたい、といった方にお勧めです。

 

他には7㎜STW・7-08Rem・7㎜WSMを使われている方いらっしゃいます。(ハンドロード必須)

 

7.62mm(.308”)口径

308winthester

日本全国で一番使用されているのでは?というくらい人気のライフル実包です。

薬莢は同口径の300Savageをベースに開発されたケースと言われています。

150grで2820fps、165grで2700fpsで飛ばします。

日本の国土的にもちょうど良いパワーと反動のマイルドさで日本全国で使用され、どこの銃砲店にも実包の在庫があると思われます。

北海道でも人気ですが、主に近距離用として所持し、遠射用に違うライフルを所持されてる方も少なくはございません。

命中精度に優れてますので、競技射撃に使用されている方も多いです。

30-06Spring Field

上の308Winと同様に日本で多数使用されてますライフル実包です。

薬莢は30-03というものをベースに開発され、一般的には後ろのアルファベットを省略し30-06または30-06SPFGと呼ばれるのが大半です。

165grの弾頭を2800fps、180grの弾頭を2700fpsで飛ばします。

308Winよりも低伸性を持たせたい、といった方にはお勧めでどの獲物にも過不足なくオールマイティなライフル実包と言えます。

こちらも日本全国のどこの銃砲店でも在庫があると思われるくらいポピュラーな実包です。

 

300Winthester Magnum

遠距離向きのマグナム実包で、日本で一番ポピュラーではないか?というライフル実包です。

7㎜レミントンマグナム同様、薬莢は375H&Hをベースに開発されたカートリッジとなります。

※7㎜RemMagと300Winはマザーケースが375H&Hですが、全長がお互いで異なる為、7㎜Remケースをネックアップして300Winに、又は300Winケースをネックダウンして7㎜Rem、にはなりません。

165grの弾頭を3050fps、180grの弾頭を2960fpsで飛ばします。

主に北海道向きの遠距離高速実包と言え、500mクラスの離れた獲物をも捕獲できるエネルギーを持っています。反動はやや強めとなります。

北海道の銃砲店ですと、実包はほぼ在庫していると思われます。

 

300WSM(Winthester Short Magnum)

上の300Winmagに代わり進化させた(簡単に言うと)ライフル実包となります。

薬莢は元となるものがなく、2007年に新開発された薬莢で今回ご紹介のカートリッジの中で最も最新の薬莢となります。

180grの弾頭を2960fpsで飛ばし、300Winmagと同等のスペックとなります。

新しい分、300Winmagよりも短い薬莢長で同様のスペックとなっており、その分少し太くはなってますが進化が見られるライフル実包です。

300Winmagより太くなってしまった分、弾倉容量が少ないライフル銃がほとんどです。(概ね2~3発、300Winmagだと3~4発)

同様に北海道での遠距離高速実包と言えます。

同じケースで弾頭直径の小さい270WSMや7㎜WSMといったライフル実包もありますが、日本には輸入されてません。

他には300Remington Ultra Magnum・300PRC・308Norma Magnumを使用されている方もいらっしゃいます。(ハンドロード必須)

 

 

 

今回は日本に既成実包として入荷しているライフル実包の基本を書いてみました。

ほんとに基本のキなので、まだまだ書くことはあるのですがこれを参考にしてもらえれば、と思います。

ハンドロードはしない!という方は上記からご選択していただければ実包に関しては困らないと思います。

 

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…ライフル実包は非常に奥が深いです

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