
「狩猟を始めるなら、まず猟友会に加入すべき」という話を耳にするけれど、そもそも猟友会って何?どんな活動をしているの?
そんな初心者の疑問に答えるため、猟友会の基本的な部分から加入するメリット、そして具体的な活動内容まで、シューティングサプライの専門家がやさしく解説します。狩猟の世界に足を踏み入れるなら、まず知っておきたい猟友会の役割を一緒に見ていきましょう。
猟友会とは?
「猟友会(りょうゆうかい)」は、狩猟者を会員とする全国的な団体です。日本で「猟友会」という名称は、大日本猟友会が商標登録しており、特定の条件を満たした狩猟者団体の統一名称として機能しています。
①猟友会の目的と役割
猟友会は、単に狩猟活動を行うだけの団体ではありません。その主な目的は「鳥獣の保護と狩猟の適正化を図り、生活環境の保全および農林水産業の健全な発展に寄与すること」にあります。具体的には、狩猟道徳の向上に努め、社会貢献と環境保全を両立させる役割を担っています。
②全国にある?地域ごとの猟友会の違い
猟友会は、全国組織である大日本猟友会を頂点に、すべての都道府県に都道府県猟友会が設置されています。
さらにその下には、市町村を単位とする支部(地区)猟友会があります。地域の支部猟友会に加入すれば、自動的に都道府県猟友会、そして大日本猟友会の会員となります。
例えば、北海道で狩猟をしたい場合は、まずお住まいの地域の猟友会支部に加入することになります。北海道猟友会は、北海道札幌市北区に事務所を構えており、広大な北海道の地域特性に合わせた活動を行っています。
※入会に当たってのルールや決め事は支部ごとによって若干の違いがございます。入会の際はご自身の住所を統括している「支部」にお手続きをお願い致します。
③どんな人が所属しているの?
狩猟免許を持っている方であれば、誰でも猟友会に加入できます。会員は保有する免許の種類に応じて、第一種銃猟、第二種銃猟、網猟、わな猟のいずれかに区分されます。
かつては狩猟免許所持者の多くが会員でしたが、近年ではその割合が減少傾向にあります。しかし、銃猟免許を持つハンターの約8割は猟友会に加入しており、銃猟者にとっては必要不可欠な存在だと言えるでしょう。また、最近では「狩りガール」と呼ばれる女性ハンターや、青年部の設置も増えており、若い世代にも門戸が開かれつつあります。
④猟友会は女性でも加入できる?
もちろん、女性でも加入できます。近年、メディアで「狩りガール」として取り上げられることも増え、女性ハンターの数は着実に増加しています。多くの猟友会には女性会員も所属しており、性別を問わず、狩猟に関心がある人なら誰でも歓迎されます。
▶関連記事「【女性猟師も活躍】女性でも楽しめる狩猟の世界、始めるためのステップも解説」
猟友会の主な活動内容
猟友会は、有害鳥獣駆除をはじめ、多岐にわたる活動を通じて地域社会に貢献しています。
①有害鳥獣駆除と地域貢献
猟友会の最も重要な活動の一つが、市町村からの要請による有害鳥獣(イノシシやシカなど)の駆除です。
近年、農林水産業に深刻な被害をもたらす有害鳥獣が増加しており、猟友会は専門知識と技術を持つ集団として、これらの被害を食い止め、地域社会の安全と農林業の健全な発展に大きく貢献しています。
▶関連記事「【狩猟動物】代表的な10種とおすすめの狩猟方法を銃砲店が解説」
②狩猟技術の継承と講習会
狩猟は、危険を伴う活動です。猟友会は、狩猟事故や違反の防止対策、安全啓発事業を積極的に行っています。
ベテランの先輩猟師による指導や相談、各種講習会を通じて、新人の育成にも力を入れています。これにより、狩猟の知識や技術、そして安全に対する意識を次世代に継承し、安全な狩猟環境を維持しています。また、射撃大会なども開催されており、狩猟技術の向上に役立ちます。
③会員を支える充実したサポート体制
猟友会に加入すると、以下のようなサポートを受けられます。
- 狩猟事故共済保険への加入
全会員が対人補償4,000万円の狩猟事故共済保険に加入できるため、万が一の事故に備えることができます。
- 事務手続きの代行
狩猟登録手続きを猟友会が代行してくれるため、煩雑な手続きを簡略化できます。※入会のタイミングによっては、初年度のみ狩猟登録手続きをご自身で行ってもらう可能性ございます。
- 情報提供と用具の入手
国や県からの最新の狩猟情報が会報で迅速に手に入り、安全狩猟ベストや標識などの用具を安価に購入できます。
- 仲間との交流
支部(地区)の仲間と出会い、獲物を囲んでの懇親会などを通じて、狩猟の楽しさを共有できます。
猟友会に向いている人
猟友会への加入は義務ではありませんが、特に以下のような人には強くお勧めします。
①経験豊富な指導を求める人
狩猟は独学では限界があります。猟友会に加入することで、長年の経験を持つベテランの先輩猟師から直接、狩猟の手法やポイントを学ぶことができます。「師と仰ぐことのできる達人」との出会いが、あなたの狩猟技術を飛躍的に向上させてくれるでしょう。
②狩猟を通じて地域社会に貢献したい人
有害鳥獣駆除という形で、地域社会や農林水産業の発展に貢献したいと考えている人にとって、猟友会は最適な場所です。狩猟という趣味を、社会貢献活動として捉えたい人に向いています。
③狩猟の安全と法令遵守を重視する人
安全な狩猟を行うためには、最新の法規や安全に関する情報を常に把握しておく必要があります。猟友会は、そのための情報提供や講習会、そして保険加入という形で、あなたの安全な狩猟活動を力強くサポートします。
猟友会の報酬は?
猟友会が請け負う有害鳥獣駆除活動には、自治体からの出動手当が支払われることがあります。この報酬は、自治体や駆除する鳥獣の種類によって異なります。
一般的に、イノシシやシカなどの大型獣の駆除には、一頭あたり数千円から数万円程度の報酬が支払われることが多いようです。
また、出動日当や弾薬代などが別途支給される場合もあります。しかし、この報酬はあくまで「有害鳥獣駆除」に対する対価であり、一般的な給与のように安定した収入源ではありません。
多くのハンターは、報酬目的ではなく、自身の狩猟技術の向上のため、そして地域貢献のためにこの活動に参加しています。
まとめ
猟友会は、単なる狩猟者の集まりではなく、有害鳥獣駆除、鳥獣保護、安全啓発活動などを通じて、地域社会と自然環境に貢献する重要な役割を担っています。
加入することで、安全に関する知識や狩猟技術を学ぶ機会に恵まれ、煩雑な事務手続きのサポートを受けられ、そして何より生涯の狩猟仲間に出会うことができます。
「狩猟を始めたいけれど、何から手をつけていいか分からない」という初心者の方は、まずはお近くの猟友会に問い合わせてみることをお勧めします。新たな一歩を踏み出すあなたの力強い味方となってくれるはずです。
狩猟に関するご相談は、ぜひシューティングサプライにお任せください。あなたの狩猟ライフをサポートするため、専門知識を持ったスタッフが丁寧にご案内します。
狩猟のギモン、YouTubeでお答えします
シューティングサプライでは、YouTubeチャンネルも運用しています。
「鹿を仕留める時のコツはある?」
「銃の値段が違うと何が違うの?」
「そもそも銃砲店の店内ってどんな感じなの?」
上記のような、実際のお客様から寄せられた質問に対し、動画でお答えしています。他のチャンネルには中々ない、現場のギモンも解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。
コメントを残す