
「熊ってなんで冬眠するの?」
「冬の山で熊に会うことはある?」
普段目にすることがないからこそ、熊の知識が必要です。今回は、熊の冬眠をテーマに情報をお伝えします。
冬眠中の熊について知っておくことで、冬の雪山でも危険を察知できるようになります。ウィンタースポーツを楽しむ方や冬キャンプを楽しむ方もぜひご覧ください。
熊はなぜ冬眠する?

そもそも熊が冬眠をするのは、餌が少なくなるためです。気温の低下による影響が主ではないので、餌がふんだんにある動物園の熊は冬眠しません。
自然界では餌の量が限られており、植物・果物が少なくなる冬の時期は飢えないために冬眠を行います。
飲まず食わずでなぜ生きてられるのか
熊が飲まず食わずで生きているのは、代謝を下げていることと、熊の体のメカニズムにあります。
冬眠中の熊は排泄をしません。尿は膀胱から再吸収され、タンパク源として再利用されます。
また、完全には解明されていませんが、冬眠明けの熊は3割ほど体重が減少しています。にもかかわらず、筋肉量は落ちていないと言われており、冬眠後すぐに活動できる理由の一つになっています。
熊の冬眠はいつまで?
北海道のヒグマも本州のツキノワグマも12月上旬〜3月下旬頃まで冬眠するといわれています。
ただし、どちらの熊も餌の量に左右されることが特徴です。餌が少ない場合は11月に冬眠に入ることもあります。
また、冬眠が明けた後は冬眠穴周辺には止まらず、それぞれの個体の生活圏内に戻っていきます。
熊が冬眠を行うのはどんな場所?
熊の冬眠場所はヒグマとツキノワグマでそれぞれ異なります。
熊の種類 | 冬眠場所 |
---|---|
ヒグマ | 樹木の根張り下に土穴を掘る |
ツキノワグマ | 樹洞、岩穴、根上穴などを探す |
端的にいうと、ヒグマは自分で穴を掘り、ツキノワグマはすでにある穴を探すということです。
どちらも穴に入った後は、代謝を下げて眠りにつきます。
冬眠の時期でも熊と遭遇する確率や危険性は?

冬眠中だったとしても、冬眠穴の近くで大きな物音がするなど、危険を感じると熊が出てくることがあります。
熊は冬眠中代謝を下げていますが、体温を低下させ過ぎると心臓の脈動だけでは体の機能を回復させられません。こういった背景から、平熱より数度だけ低い30℃台で冬眠しており、すぐに覚醒できる状態になっています。
先述した通り、熊の筋肉量は冬眠中も落ちていません。そのため、冬眠中だから弱っているということはなく、夏の時期に会う時と変わらない危険があります。
比較的遭遇の確率は低くなりますが、出会ってしまった場合は命にかかわるため、十分ご注意ください。万が一出会った時のために、熊よけスプレーなどの準備をおすすめします。
まとめ
熊は冬の時期になると餌が少なくなるため冬眠をします。冬眠時期はおよそ12月〜3月と言われていますが、餌の量によって左右されることが特徴です。
また、代謝を下げ飲まず食わずで過ごしているものの、危険を察知すると覚醒し冬眠穴から出てくることもあります。
冬だから絶対に会わないという確証はありませんので、十分ご注意ください。
シューティングサプライでは、この他にも熊の生態について解説した記事を公開しています。熊について知ることで、危険を回避できる場面も多々あるためぜひご覧ください。
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