水平二連散弾銃(中折式)とは?仕組みや特徴、実際の射撃で使えるかを徹底解説!

水平二連散弾銃(中折式)とは?仕組みや特徴、実際の射撃で使えるかを徹底解説!

水平二連の散弾銃は、近年中々見ることの少ない銃になりました。しかし、一部のファンからは根強い人気があり、特にクラシカルなスタイルの銃が好きな人は気になるジャンルかと思います。

そこで今回は、レトロ〜最新の散弾銃を取り扱う銃砲店、シューティングサプライが水平二連の散弾銃について解説します。

仕組みや特徴だけでなく、実際の射撃での実用性についても紹介しますので、水平二連散弾銃を検討されている方はぜひ一度ご覧ください。

水平二連散弾銃(中折式)の仕組みや特徴

水平二連散弾銃(中折式)の仕組みや特徴

中折式の水平二連散弾銃は、18世紀後半から使用されている銃で、クレー射撃がまだ本物の鳥を使って射撃していた頃からの銃です。

仕組みとしては名前の通り、水平に配置された薬室に弾を左右2発入れ、引き金を引くことで右・左の順で弾が発射されます。

モデルによっては引き金が二つ付いており、前のトリガーが右、後ろの引き金が左のハンマーと連動しているものもあります。

現代では上下二連やセミオートの散弾銃に取って代わられ、レトロ好きな人が使う銃といった立ち位置になりました。

狩猟や射撃ではどう?実際の射撃感を解説

狩猟や射撃ではどう?実際の射撃感を解説

狩猟に関しては歴史ある銃なだけあって、今現在も使おうと思えば可能です。上下よりも軽量なものがほとんどなので、山歩きしながらの猟ですと疲労が少なく済みますし、両引き仕様の場合はどっちのトリガーを引くかによってパターンの調整が可能ですので遠くに飛ばす・近場で広く散開させるといったことが可能です。

しかし、狙って撃ちとるといったことは上下二連の散弾銃の方が優れており、水平二連では上下二連よりも独特の反動があることから使用する人は一部に限られます。

さらに、クレー射撃となると弾が左右から出る関係上、狙いが非常に難しくなります。競技として楽しむ場合には命中率が重要になってきますので、上下二連散弾銃の方がおすすめです。

さらに、水平二連は先台が小さく、銃身を持ちながら狙う場面もあるため厚い革の手袋が必須など、装備が必要になる特徴もあります。

水平二連散弾銃(中折式)の銃を紹介

当店にも数が限定されているものの、水平二連散弾銃の取り扱いがございます。

ミロク 水平二連銃 12-28”

ミロク 水平二連銃 12-28”

今では上下二連の名メーカーとして知られるミロクがかつて出していた、水平二連の散弾銃です。

こちらはミロクの銃であるため、古い銃であるものの信頼性は抜群。引き金が一つの単引きモデルであり、チョークは左がフル、右がインプモデとクレー射撃も試せる銃になっています。

クラシカルな散弾銃の入門にはおすすめで、古い銃であることから値段もやや控え目に付けさせていただいております。

ミロク 水平二連銃 12-28を見てみる

ショットガン JMウリオラ エイバン 12-28水平

ショットガン JMウリオラ エイバン 12-28水平

JMウリオラのエイバンというかなり古いモデルになります。全体的なシャープなフォルムが特徴的で、近年中々見ることの無いレアな銃でもあります。

ダブルトリガー(前後に引き金がある)タイプであるため、クラシカルな散弾銃が好きな人にはたまらない逸品かと思います。

JMウリオラ エイバン 12-28水平を見てみる

まとめ

今回は水平二連散弾銃(中折れ式)の解説をしました。古くから使われている形状の銃であり、ダブルトリガーなど現代の銃では中々見られない機構を持つものもあります。

クラシカルな銃が好きな人にとってはたまらない代物かもしれません。しかし、実際の射撃を行いたい人(特にクレー射撃)であれば、命中させる難易度が高い銃でもありますので初心者の方にはおすすめしません。

これから狩猟やクレー射撃を行いたい人であれば、上下二連散弾銃の方がクセが少なく使いやすい銃となります。以下の記事で紹介しておりますので、合わせてご覧ください。

狩猟のギモン、YouTubeでお答えします

シューティングサプライでは、YouTubeチャンネルも運用しています。

「鹿を仕留める時のコツはある?」
「銃の値段が違うと何が違うの?」
「そもそも銃砲店の店内ってどんな感じなの?」

上記のような、実際のお客様から寄せられた質問に対し、動画でお答えしています。他のチャンネルには中々ない、現場のギモンも解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。

youtubeチャンネル「シューティングサプライ渡辺店長」はこちら

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