【図説多め】照星と照門の合わせ方を徹底解説!狙い方から調整方法までわかりやすく解説します

「散弾銃やハーフライフル、空気銃を使っているが、中々命中率が上がらない」

「でもスコープは高くて買えないから諦めるしか無いのかな…」

そんな人におすすめしたいのが照星・照門です。ですがただつけるだけでは命中率が上がります。基礎知識が必要です。

そこで今回は銃砲店シューティングサプライが、照星・照門の見方から調整方法まで、合わせ方の全てを解説します。

照星と照門の基礎的なことについても解説しますので、スコープを扱う方でもゼロイン調整の際の理解が深まります。ぜひご覧ください。

照星・照門の合わせ方:狙い方編

照星(フロントサイト)と照門(リアサイト)には、正しい狙い方というものが存在します。

このように、照門の中心に照星を合わせた状態で的を見るのが正しい狙い方です。この狙いが構える毎にズレてしまうと、弾着が大きく変わってきます。

また、頬をつける位置も大切です。毎回同じ位置に頬をつけなければ、見え方が変わってきます。慣れないうちは銃床部に目立たない色のテープを貼って、そこに頬づけする練習をするのもおすすめ。

では、正しい狙い方がわかったところで次は調整方法を見ていきましょう。

照星・照門の合わせ方:調整編

照星と照門を合わせるには、以下のステップで行います。

  1. どの距離で合わせるか決める
  2. 射場で射撃をしながら調整する
  3. 実際に猟に出て山の中で射撃、弾着から再調整する

照星についてはねじ込み式のものなど、固定のものが多いため基本的に調整するのは照星側です。

では、それぞれのステップで見ていきましょう。

ステップ1.どの距離で合わせるかを決める

まず、どの距離で合わせるかが重要になってきます。この基準の距離を覚えておかないと、実際狩猟に出た時にどこを狙えば弾が当たるかの予想ができなくなるためです。

基本的には100m辺りの射場が多いのと、等倍での使用(スコープではないので当たり前ですが)50mで合わせることをおすすめします。あまり遠い距離で合わせてしまうと獲物が小さく見えますので当てるのに慣れが必要になります。

ステップ2.射場で射撃をしながら合わせる

主に調整は以下の流れで行います。

  1. 射撃して、弾のまとまりを見る
  2. 上下左右を大まかに調整して射撃、確認する
  3. 上下の細かい調整をして射撃、確認する
  4. 左右の細かい調整をして射撃、確認する

このように、全体をざっくり調整してから上下、左右それぞれ細かく調整していく方法がおすすめです。

この時重要となるのが、同じ位置に頬付けをしていること、同じ狙いで狙っていることです。狙い方がバラバラだといくら調整しても弾はまとまってくれません。

弾が同じ範囲に集弾するようになればOK。同じ姿勢や狙い方で撃っているにも関わらず弾が集弾しない場合は、銃と装弾の相性が悪い可能性がございます。

自由に発砲できるのは射撃場でまでです。射撃場にて射撃姿勢を変える等工夫しながら狙ったところにきちんと着弾できるよう、練習が後の捕獲に大きく影響します。

ステップ3.射撃場にて練習した内容を良く思い出し、出猟

射場での調整、練習が終わったらいよいよ出猟です。山の中では射場と違い、上下の起伏があったり想定の距離よりも獲物が近かったりとケースバイケースでの発砲となります。

そこで、射場で調整した距離を思い出し、獲物との距離に合わせて上又は下に粗点調整しながら発砲。それでも当たらない場合は一緒に出猟している先輩や猟友にどの辺に着弾していたか聞いてみましょう。

バックストップのどの辺に着弾していた(土煙が上がった等)がざっくりでもわかれば、収穫ともいえます。

もちろん1人では確認が難しい為、複数での出猟がお勧めです。

狙いがずれている場合は再度射撃場に赴き、確認射撃が必要です。

照門と照星の仕組み

よく勘違いしてしまうイメージとして、以下のようなものがあります。

実際には、弾は重量によって落ちるので、以下のような弾道を描きます。

でも、目で見て調整するのは非常に困難。そこで、事前に距離に合わせた照門の調整をしておくのです。

なぜ距離が大切なのかと言うと、その距離を基準として照準を上にするか下にするか判断できるから。具体的に見てみましょう。

照星・照門で解説しましたが、これはライフルスコープのゼロイン調整でも同じことが言えます。この考え方を知っておくと、「どっちに合わせれば良いんだっけ?」という疑問が無くなるため覚えておきましょう。

おすすめのカスタムサイトパーツ(照星・照門)

最後に、カスタムする時におすすめのサイト(照星・照門)を見ていきましょう。

TG960 トゥルーポイントターキーユニバーサル

出典:https://www.opticsplanet.com/truglo-tru-point-xtreme-turkey-deer-universal-sight.html

散弾銃のベンチリブに取り付けられる照星・照門です。照門は緑色の蛍光で、照星は赤色の蛍光で光るため視認性が良いことが特徴。

さらに照門には水平器がついており、上下左右の調整が可能です。

スコープは値段的に厳しいけれど、命中率を上げたいという人におすすめのアイテム。

グリーンハート ファイバーフロントサイト

出典:Beretta “Green Heart” Front Sight (0.43″)

こちらは散弾銃用の照星。周りが蛍光オレンジ、中央が蛍光グリーンのため、獲物に合わせやすいことが特徴です。

照門がセットになったものよりも安いため、よりお手軽に命中率を上げたい人におすすめ。

まとめ

今回は照星と照門の合わせ方について解説しました。射場での調整までは事前に知識があればできるため、この記事を読み返しながらぜひ調整してみてください。

実際に狩猟に出てから山の中での調整になると、経験も必要となるので近くに先輩ハンターがいる方は同行して技を盗みましょう。

相談できる相手がいない、という方は私たちシューティングサプライの店頭でご相談ください。実際の狩猟の経験からアドバイスさせていただきます。

また、シューティングサプライでは射撃・狩猟に関する悩みに答える記事を多く公開しています。現場の知識を元に作成しておりますので、お困りのことがある方はぜひご覧ください。

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