排莢とは?仕組みや排莢不良時の対処法を解説

射撃をしていると、発射後の空薬莢がほぼ自動で横または後ろへと飛び出します。これを排莢と呼ぶのですが、実は排莢の仕組みを知っておかないと、トラブルが発生した時に対処できません。

そこで今回は、銃の専門店シューティングサプライが排莢について解説。仕組みから排莢不良時の対処法まで紹介しますので、狩猟や射撃大会の際にお役立てください。

排莢とは、薬莢を銃の外へ出すこと

排莢とは、射撃し終わった空薬莢を銃の外へ出すことです。銃の型式や構造で仕組みは異なりますが、発射後に自動で排出するもの(自動式)、手動で排出するもの(ボルト・スライド・アンダーレバー式)、ある動作をした際に排出するもの(上下・水平式のように折った際)等です。

ライフル銃やポンプアクションの散弾銃などでは一般的に銃の横方向へ排莢することが一般的ですが、上下二連や水平二連散弾銃は銃の後方へ排莢します。

※構造上、エジェクション機能を有していない銃もあります。競技向けライフル銃や一部の狩猟向け散弾銃は排莢せず、機関部内に残るか、機関部より少し持ち上がった状態で射手が強制排莢させます。

排莢の仕組み

https://youtu.be/igNcDEEl5to?t=113

排莢は銃により様々な仕組みで行われますが、一般的には「エジェクター」という装置により行われます。

排莢は以下の流れと仕組み(上記動画のモーゼルK98の場合)
  1. 抽出機(エクストラクター)が発射後の薬莢の縁を掴み、ボルト本体を後退させる。
  2. 一定の位置まで後退すると、機関部右側後方にあるボルトストップ内に組み込まれているイジェクターを稼働させます。
  3. 薬莢の縁がエジェクターに当たることで排莢される

排莢後、装填、発射というサイクルを繰り返すことで連続して射撃を行えます。ただし、ここで排莢不良が起こることもしばしばあります。

排莢不良(ジャム)を起こす原因と対処法

銃を使い続けていると、排莢不良を起こすことがあります。通称「ジャム」と呼ばれ、整備不良や部品の劣化などが主な原因です。

整備面では特に「薬室の汚れ」や「システムの汚れ」が原因であることが多く、部品面では「エキストラクター」や「エジェクター」が劣化・破損していることが多いです。

排莢不良の対処法

排莢不良が起きた時は、以下のように対処します
  1. 周囲の安全を確保する(動物がこちらに来ていないかなど)
  2. 安全装置がかかるのであればかける
  3. マガジンを外す
  4. ボルト(スライド)を引き、弾抜けを行う
  5. 薬室内に薬莢・異物が入っていないことを確認する

排莢不良の予防法

基本的には銃の整備を行うことです。特に各部についたガス汚れを除去することで、排莢不良の確率を下げられます。また、機関部など可動部分に油を差すことも重要です。

整備を行っても排莢不良が頻発するようでしたら、部品が劣化している可能性が高いので修理に出しましょう。

また、弾を自作またはリローディング行っている場合は、薬莢そのものを磨くことも忘れずに。ガスや汚れが付着したままだと装填不良、排莢不良の原因になります。

まとめ

今回は排莢について解説しました。排莢の仕組みを知り、適切な整備を行うことで排莢不良を防ぎましょう。また、山の中で排莢不良が起きた場合は焦らずにまずは安全の確保を優先してください。

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